ぺんぎん村での日々

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最も重要なスキル「学ぶ力」学習学の本を読んで

今は、変化が大きい時代である。どんなスキルが将来必要になるか分からない。今必要とされている能力が、10年後と言わずに、2,3年のうちに陳腐化し、必要とされないかもしれない。そのような状況で、重要だと思うスキルが、「スキルを身に着けるため」のスキルである。学び続けることが必要な現代においてあらゆるスキルの前提になるスキルである。

 

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「スキルを身に着ける」スキルの本質は、ある分野の背景にある体系を学ぶことでありその分野を成り立たせている思考体系を知ること。「学習とは、整理された分かりやすい体系の大切な部分を理解すること」なのである。

 

「スキルを身に着ける」スキルに関する研究は、「学習学」として注目を集めている。

 

Learn Betterー頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

 は学習学に関する研究の成果を一般向けに分かりやすく解説した本である。

 

どんな本か?

学習には、より良い効果的な方法が存在する。学習学を研究してきた多くの科学者や研究者の成果に基づいて、学習のプロセスを示し、「どうすればもっとうまく学べるか」を示している。学習に関する研究から分かった、普遍的な知識習得の手法を説明した本。

気になったポイント

自問自答

本書のあらゆる場面に自分に問いかけることの重要性が指摘されている。

「本書の中で、重要なポイントを一つだけ挙げよ」と聞かれれば、

学んだことに関して「自分に問いかけること」だと、私は答える。

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以下に、各章で私が重要な問いかけだと思うものを記しておく。

価値を見出す

「この学ぶ対象は自分にとってどう価値があるか」

「どうすれば自分との関連性を高めることができるか」

「この知識を自分の生活に生かす方法は何か」

目標を設定する

「自分がこれから何を学ぶのか」

「そのテーマに関して自分が知っていることは何か」

「なぜこれが正しいのか」

「これは他の概念とどのような関係があるのか」

「自分はどう感じているのか」

能力を伸ばす

「先ほど学んだことを再生できるか」

「実生活での例を挙げると?」

「この概念を図にして示すと?」

「この間違いを活かしてどうすればこれからよくできるか」

発展させる

「重要なのはどこか」

「この概念をどう言い換えることができるか」

「概念を要約するとどうなるか」

「この概念を説明できるか」

「このスキルを解説できるか」

「この概念・スキルを自分の言葉で言えるか」

「10歳の子どもにもわかるように説明できるか」

「なぜそうだといえるのか」

「今の問題を抽象化するとどうなるか」

「今の問題を具体化するとどうなるか」

関連づける

「この分野に潜む体系は何か」
「本質的な因果関係は何か」
「もし...であるならばどうするか

(Aでないなら、自分なら、神なら、宇宙人なら…)」

「アナロジーになりそうなものは何か」
「この2つはどのように似ているだろうか」

「この2つはどこが違うだろうか」

再考する

「自分は何を学んだのか」

「理解しづらかったのはどこか」

「自分はどれだけのことが分かっているだろうか」

「分からないと思えるのはどこか」

「自分はどうやって分かったのか」

 

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好奇心を持つこと

好奇心を持つこと。これがすべての始まりである。学びたいと思わなければ学ぶことはできない。

アインシュタインも次のように語っている。

「大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない」

そして、自分が身につけたいスキルや学びたい知識に価値があるとみなさなければならない。したがって、学習に自分との関連を探して、自分にとって意味のあるものにする方法を考える。自分に問題を出したり説明するといった能動的な学習方法が重要である。テキストを読み直したり蛍光ペンを引いたりといった受け身の学習法は使わない。

目標設定すること

人間の記憶(短期記憶)は、非常に短い時間しか持たず、容量も少ない。短期記憶が長期記憶としてしっかり保存されるためには、知識やスキルを消化できる大きさに分割して一つ一つも習得に集中しなくてはならない。

 

そのため、知識を得る初期段階では集中することが重要である。どんなスキルを身につけたいのかを明確に見極めなければならない。目標設定は達成しやすいベンチマークを設定した方が成功の確率が上がる。例えば 「Python を身につける」ではなく「『みんなの Python 』の例題を3か月で全てやる」のように達成しやすい目標を設定する。しかし、目標は簡単すぎてはいけない。自分のレベルよりも少し難しいとことに挑戦する。自分のコンフォートゾーンから少し出て、背伸びをしてみる。

 

知識は、長期間使われるうちに意識しなくても利用できるようになる。すなわち、無意識化する。無意識化のプロセスにおかげで、思考に使うスペースが空くので、短期記憶を容量を逼迫せずに新しい学びを受けることができる。

能力を伸ばすこと

能力を磨いて、パフォーマンスを上げる。フィードバックの循環に入って、体系的にスキルを磨く。習熟の領域を広げるために時間を取って練習する必要がある。ポイントは2つ。

 

1.検索練習

自分の知識を思い出す練習である。例えば、読書をした後に何が書いてあったのか、自分に質問した方が単純に読み返すよりもよく覚えられる。

2.フィードバック

自分のやっていることの、正しい部分と間違っている部分を知っておくことが必要である。良いフィードバックとは、まず間違っていることを示して、それから軽いヒントを与える。相手がそれでも正しい答えが見つからなければ、さらにヒントを与えていって、正しい答えに導く。

自分のパフォーマンスを観察するだけでも、成果が高まる可能性がある。学習日記(自分の行動と成果を記録する)をつけたり、動画で記録したりするとよい。

 

残りの章は、「発展させること」「関連付けること」「再考すること」であるが、ぜひ本書を手に取って、確認してほしい。

 

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