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スマブラSPの1on1対戦と世界一プロゲーマー・ウメハラ『勝ち続ける意志力』を読んで

今、スマブラSPのオンライン対戦で1on1の対戦をやっている

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - Switch

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しかし、なかなか勝てない。勝率50%といったところだ。勝ったり負けたりをひたすら繰り返している。勝つとうれしいが、負けると悔しい。

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そして、対戦を終えた後、ふと思うことがある。

「自分はひたすら対戦を繰り返すことで何を得ようとしているのか」

「勝った先に何があるのか」

 

そんな問いを持っていたところ、

『勝ち続ける意思力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』(梅原大吾

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

 を読んでいて、考え方のヒントになりそうなものが多くあったのでまとめておく。

 

そもそも、梅原大吾さんとはどんな人か、というと、

 

2D対戦型格闘ゲームにおいて数々の大会を制している、国際的に著名な格闘ゲームプレイヤー。とりわけカプコン社製の対戦型格闘ゲームで実績を多く残し、同社開発本部長(当時)の岡本吉起から「10年に一人の天才」と呼ばれた。

Wikipediaより

 

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どんな本か

世界一になる方法、勝負事で勝つ方法、勝つための努力の仕方、さらにはウメハラ自身勝てるようになった過程で学んだことについての考察をまとめた本。

 

各章で重要だと感じたこと

プロローグ

ただ「勝つ」のでなく、「勝ち続ける」ことに主眼を置く。

「勝つ」ことに執着している人間は、「勝ち続ける」ことができない。

「勝つ」という「結果を出すこと」と、

「勝ち続ける」という「結果を出し続けること」は、

根本的に性質が違うものである。

 

第一章 そして、世界一になった

なぜ世界一になるほど没頭できたか。

それは「誰に見せても恥ずかしくない努力をしている」ことである。

手を抜かず徹底的にやり抜いたことが、自信を持つことにつながっている。

 

第二章 99.9%の人は勝ち続けられない

自分自身の力で勝つこと、上達することを最優先に考えている。

より新しく、かつ良いものを生み出し続ける姿勢や能力を重視する。

正しい努力とは変化することである。

変化するときに重要なことは、変化することでよくなるかどうかまで考えないことである。

 

第三章 ゲームと絶望と麻雀と介護

世界一になって、その後日本で開かれた大会でも何度も優勝した。

ここまで頑張ってきたのは、

「ゲームに対してここまでやり抜いている奴がいる」

といつか評価されると信じ、期待していたからである。

しかし、周囲のゲームに対する評価は変わらなかった。

以前のようにはゲームに向き合えなくなり、

成長できない自分を誰かに見せることが恥ずかしく、許せなくなった。

そして、2004年の秋、23歳で一度ゲームから離れる。

そこから、麻雀を本格的に始め、3年でトップレベルに到達。
それは、強い人の打ち方を真似し、徹底的に基本を学んだからである。
ベースが身についたうえで、異なるやり方を追求する。
その徹底した姿勢が、麻雀のトップレベルの境地に導いた。
しかし、そんな麻雀もトップレベルに到達した3年でやめてしまった。
それは、ゲームと同じような状況で
麻雀もやめざるを得ない状況が来るという疑念からだった。

 

麻雀をやめた後、介護の仕事をはじめ、

ゲーム・麻雀といった勝負事の世界から離れた生活を送る。

淡々とした日々の中で、たまたま友人に誘われていった、

3年ぶりのゲームセンターで本当に久しぶりにゲームをやり、

驚くほど勝てる自分がいて、すごい充実感を感じていた。

それは勝負ない生活に物足りなさを感じていたからであった。

そこから、再びゲームを始める。

 

第四章 目的と目標は違う

目的は、成長し続けること。

ゲームの場合、目標は大会の出場や勝利になるだろう。

しかし、大会での勝利を目的にしてはいけない。

毎日やるべきことが、結果に左右されてはないないのだ。

 

毎日毎日、自分にできる範囲の精一杯を繰り返していく。

単調になってしまいそうになる毎日だからこそ、

自分を変化させることを怠らず、小さくてもその変化を

心から楽しみ一日一日を味わい深くかみしめる。

「このときまでに何かしなくちゃいけない」なんて目標は立てない。

ただ目の前のことに集中して粛々を進んでいく。

 

第五章 ゲームに感謝

子どものころから、悩んで迷って来たが、

最後には「自分にはゲームしかない。これでいいんだ」と納得することが出来た。

 

エピローグ

全盛期はいま。

生きることは、チャレンジし続けること、成長し続けることである。

 

気になったポイント

勝ち方にスタイルがない

多くの人は、実力がつけばつくほど自分のスタイルというものを確立してしまう。自分の得意な形にこだわり、縛られて、プレイの幅が狭くなる。その結果、壁にぶつかってしまう。

一方、梅原は違う。自分のスタイルを持たないようにしている。他人から「梅原らしい」という風に言われると、それを否定し、捨ててきた。

 

これについて、大リーグで活躍したイチローも毎年のようにフォームを微妙に変えている。「これが完成形だ」のように考えずに、変化していく。

 

また、「孫子」においても「自分のスタイルを持たない」と似たような言葉がある。

新訂 孫子 (岩波文庫)

新訂 孫子 (岩波文庫)

 

 

「故に形兵の極みは、無形に至る...(中略)…故に其の戦勝複ふたたびせず、而して形に於いて無究に応ず。」(攻撃態勢の極みは、形をなくすことである。…形をなくせば、敵は対策の立てようがない)

 自分の得意なものを捨てて、どんな状況でも勝てる方法を考える。

 

目の前のことに集中

「このときまでに何かしなくちゃいけない」なんて目標は立てない。ただ目の前のことに集中して粛々を進んでいく。


これに関して、米国のLispプログラマーでエッセイスのポール・グレアム(Paul Graham)が、ある高校の講演依頼を受けて準備したエッセイ『知っておきたかったこと--- What You'll Wish You'd Known』が非常に示唆に富んだことを述べている。



今決して学ぶことが出来ない仕事っていうのもある。 今はまだ誰もやっていないような仕事だ。ぼくがこれまでの10年間でやってきた 仕事のほとんどは、ぼくが高校生の時には存在していなかった。 世界はどんどん変化しているし、変化のスピードも速くなってる。 こんな世界では、決まった計画を持つことはあまりうまくない。

それでも毎年5月になると、全国津々浦々の卒業式で決まりきった演説が 聞かれることになる。テーマはこうだ。「夢をあきらめるな。」 ぼくはその真意を知っているけれど、この表現は良いものじゃない。 だって、早いうちに計画を立ててそれに縛られることを暗示しているからね。 コンピュータの世界では、これに名前までついている。 「早すぎる最適化」というんだ。別の言葉で言い替えると「大失敗」ということだ。



この問題の解法は、反対側からやってみることだ。 ゴールを最初に決めてそこから逆算するんじゃなく、 より良さそうな状況に向けて少しづつ前に進んでゆくんだ。 成功した人の多くは実際にはそうやって成功したんだ。

卒業演説方式では、きみはまず20年後にどうなりたいかを決めて、 次にそこに至るには今何をすればいい、と考える。 ぼくが提案するのは逆に、将来のことは一切決めないでおいて、 今ある選択肢を見て、良さそうな選択肢がより増えるものを選ぶってことだ。

時間を無駄にしてない限り、実際に何をするかってことはあまり問題じゃない。 面白いと思えて、選択肢が増えるものなら何でもいい。増えた選択肢のどれを 選ぶかなんて後で考えればいいんだ。

 

 
「ゴールを最初に決めてそこから逆算するんじゃなく、より良さそうな状況に向けて少しづつ前に進んでゆくんだ。」とあるように、
長期的な目標を立ててそこから逆算して今やるべきことを考えるのではなく、今取りうる選択肢の中から「良さそうな選択肢がより増えるものを選ぶ」べきであり、

「時間を無駄にしてない限り、実際に何をするかってことはあまり問題じゃない。面白いと思えて、選択肢が増えるものなら何でもいい」のだ。

それは、日々、自分は成長していき、
考え方も変わっていくからだ。

 

日々、成長し続ける

この考えが梅原の考えの根底にある。ほとんどのプレイヤーは勝敗にこだわってしまう。しかし、梅原が対戦で考えることは違う。対戦から得られる、自分の成長がすべてなのだ。

 

また、日々成長し続けるためには、大きな変化や成長を求めないことである。

1日1日を丁寧にかみしめ、少しの変化や成長を意識すること。それを積み重ねていく。 

この姿勢は、先ほどもあげたイチローも同じようなことを言っている。

 

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。

 

イチロー 262のメッセージ

イチロー 262のメッセージ

 

最後に

梅原さんのようにゲームですごいプレイはできないかもしれないが、勝敗にこだわるのでなく、

 「このプレイがうまくなった」

「今の攻撃、練習した通りできた」

など以前の自分と比べて、少しでもうまくなった自分、少しでも成長した自分を、ゲームをしている中でも見出したい。

 

 

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