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【感想】ひろゆきのメンタル術『自分は自分、バカはバカ。』を読んで

ひろゆき西村博之)氏の最新刊『自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』を読んだ。

 

 

2019年の3月から『このままだと、日本に未来はないよね。』『これからを生きるための無敵のお金の話』と、ひろゆき氏の本の出版が続いていましたが、この2作に比べて、本のまとまりとしては、今回発売された本が一番良いなと感じた。

 

ひろゆき氏は自身で公言しているように、自分で書いているのは「あとがき」だけで、他の部分は、編集者がひろゆき氏の発言をまとめたような形になっている。(今回の本は、「あとがき」はなく、特別付録『ストレスフリーでいるために僕が「しないこと」リスト』になっている。)

 

そのため、内容は、過去作やYoutubeでの配信で話している内容と重複しているので、今回の本は、ひろゆき氏の本を読んでなかった人やYoutubeでの配信を見ていなかった人は読んでもいいかなと思う。

 どんな本?

「一人勝ちメンタル」を手に入れる、ひろゆき氏のテクニック22を紹介した本。

内容としては、

はじめに 「自分は自分、バカはバカ」で、人生はうまくいく

序章 「自分だけがトクする」領域は広がり続けている

第1章 バカに振り回されない戦略的コミュニケーション術

第2章 厄介なヤツを味方につけるストレスフリーの仕事術

第3章 「他人の目」をスルーするスキル

第4章 自分の「資産価値」を上げるメンタル術

第5章 周りがどうなろうと「ノーダメージの個人」になれる

特別付録 ストレスフリーでいるために僕が「しないこと」リスト

 

となっている。

この本のポイント

目的として、「自分のメンタルをうまくコントロールし、気分良く日々の生活を送る」があり、そのために「自分の取扱説明書を作る」というのがポイントであると思った。

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「自分の取扱説明書を作る」という話は、第三章の「イヤなことを引きずらない「自分トリセツ」の作り方」で紹介されている。「自分の取扱説明書を作る」とは、あらかじめ自分の対処方法・ルールを決めておくのだ。

すべての出来事は「自分の思い通りになること」と「自分の思い通りにならないこと」に分けられる。イヤな気持ちになってしまうのは、自分の思い通りになると思っていたことが自分の思い通りにならずストレスを感じてしまうからである。「自分の思い通りになること」については自分の対処法を考えて、実行すればよい。やるべきことをやったのであれば、それ以外はどうしようもないと割り切ればよい。

一方、「自分の思い通りにならないこと」は、気にしても時間の無駄である。例えば、明日に雨が降るかどうかを思い通りにすることはできないし、気にしても仕方がない。雨が降った場合と降らなかった場合で、「自分の思い通りになること」の対処方法を考えればよいのである。

自分が気に入ったポイント

「いかにお金を使わずに幸せを感じるか」というところだ。本書の最後にも書いてある「舌を肥やすな、飯がまずくなるぞ」という言葉がヒントになると思う。これは、「普通にしていれば幸せだと感じることを、そう感じれなくなる」ということだ。

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 そもそも、幸せという感覚は、人間の進化の過程で必須の感覚ではない。すべての生物は「繁栄」することを目指して、環境の変化に適用してきた。遺伝子を次の世代に渡すことができれば、手段は何でもよいので、個人が感じる幸福や不幸は達成されても、されなくてもどちらでもよかったのではないかと思う。

 幸せという感覚は、他人から決められるものでなく、自分が感じるものである。だから、自分の幸せという感覚を持ち続ける工夫やルールを、自分で試行錯誤しながら地道に見つけていくしかないなと感じた。

 

 

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イチローの信念「積み重ねる」とウメハラの信念「勝ち続ける」

イチロー選手の引退会見の全編を見た。

その中で印象に残ったのが、「積み重ねる」という言葉だ。

www.youtube.com

この言葉は、イチロー選手が、2004年にメジャーリーグの年間安打数の記録を破ったときのコメントでも使われている。

 

「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」

 

「小さなことを積み重ねる」とは、どういうことなのか。

これを考えるヒントとして、世界一プロゲーマーといわれる梅原大吾さんの考え方が非常に近いものがあり、参考になると思う。

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

 引退会見の中で、大きく関係するところを引用してみながら考えてみる。

変化すること

イチロー選手の生きざまで、ファンの方に伝えられたことや、伝わっていたらうれしいなと思うことはあるか?

 

「生きざまというのは僕にはよくわからないですけど、生き方というふうに考えるならば……先ほどもお話しましたけども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも、はかりは自分の中にある。それで自分なりにはかりを使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと越えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日からかこんな自分になっているんだ、という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を越えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれは正解とは限らないですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね、それを見たときに、ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなと。それは嬉しかったです。そうだとしたらすごく嬉しいし、そうじゃなくても嬉しいです、あれは」

 

 

基準は、あくまで自分の中にあり、自分の限界を見ながら、少しずつその限界を越えていく。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、無理が生じる。そんなものは続かないし、遠回りすることもあるが地道に変化し続けるしかない。

 

この考え方は、梅原大吾さんも『勝ち続ける意思力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』で次のような主旨のこと語っている。

 

目的は、成長し続けることである。ゲームの場合、目標は大会の出場や勝利になるだろう。しかし、大会での勝利を目的にしてはいけない。毎日やるべきことが、結果に左右されてはないないのだ。毎日毎日、自分にできる範囲の精一杯を繰り返していく。単調になってしまいそうになる毎日だからこそ、自分を変化させることを怠らず、小さくてもその変化を心から楽しみ一日一日を味わい深くかみしめる。

 

梅原さんは、日々成長し続けるためには、大きな変化や成長を求めない。1日1日を丁寧にかみしめ、少しの変化や成長を意識すること。それを積み重ねていく。変化するときに重要なことは、変化することでよくなるかどうかまで考えないことである。

 

イチロー選手は、毎年、バッティングフォームを微妙に変えている。「これが完成形だ」のように考えずに、変化していく。多くの人は、実力がつけばつくほど自分のスタイルというものを確立してしまう。自分の得意な形にこだわり、縛られて、プレイの幅が狭くなる。その結果、壁にぶつかってしまう。

一方、イチロー選手は、変わり続けることを選んでいる。その変化によって後退することもあるが、それ以上に得られるものがあると考えるから、そうし続けたのだと思う。

結果を出し続けること

―最も我慢したものは何だった?

 

「難しい質問だなあ……。僕、我慢できない人なんですよ。我慢が苦手で楽なこと、楽なことを重ねているっていう感じなんですね。自分ができること、やりたいことを重ねているので、我慢の感覚はないんですけど、とにかく体を動かしたくてしょうがないので、体をこんなに動かしちゃだめだっていって、体を動かすことを我慢することはたくさんありました。それ以外はなるべくストレスがないような、自分にとってですね、ストレスがないように考えて行動してきたつもりなので。家では妻が料理をいろいろ考えて作ってくれますけど、これロードに出るとなんでもいいわけですよね。無茶苦茶ですよ、ロードの食生活なんて。だから我慢できないから、結局そういうことになってしまうんですけど、そんな感じなんですね。今、聞かれたような趣旨の我慢は思い当たらないですね。おかしなこと言ってます、僕?」

 

 

無理な変化や成長をしないということをイチロー選手は語っている。同様に、梅原さんも、同様のことを説いている。それは、継続的に成長することの重要性を意識しているからだと思う。

梅原さんは、ただ「勝つ」のでなく、「勝ち続ける」ことに主眼を置く。「勝つ」ことに執着している人間は、「勝ち続ける」ことができない。「勝つ」という「結果を出すこと」と、「勝ち続ける」という「結果を出し続けること」は、根本的に性質が違うものである。無理が生じては、結果を継続的に出すことはできない。

「積み重ねる」と「勝ち続ける」

プロ野球選手になるという夢を叶えて成功してきて、今何を得たと思うか?

 

「成功かどうかってよく分からないですよね。じゃあどこからが成功で、そうじゃないのかというのは、全く僕には判断できない。成功という言葉がだから僕は嫌いなんですけど……メジャーリーグに挑戦する、どの世界でもそうですね、新しい世界に挑戦するということは大変な勇気だと思うんですけど、でもここはあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい、それができないと思うから行かないという判断基準では後悔を生むだろうなと思います。やりたいならやってみればいい。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。そのときにどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんです。じゃあ自分なりの成功を勝ち取ったときに、達成感があるのかといったらそれも僕には疑問なので。基本的にはやりたいと思ったことに向かっていきたいですよね。

  で、何を得たか……まぁ、こんなものかなあという感覚ですかねぇ。それは200本もっと打ちたかったし、できると思ったし、1年目にチームは116勝して、その次の2年間も93勝して、勝つのってそんなに難しいことじゃないなってその3年は思っていたんですけど、大変なことです。勝利するのは。この感覚を得たことは大きいかもしれないですね」

 

―これまで膨大な時間を野球に費やしてきたが、これからその時間とどう付き合っていくか?

 

「ちょっと今はわからないですねぇ。でも多分、明日もトレーニングはしてますよ。それは変わらないですよ、僕じっとしていられないから。それは動き回ってるでしょうね。だから、ゆっくりしたいとか全然ないんですよ。全然ないです。だから動き回ってます」

 

 

イチロー選手の「積み重ねる」と梅原さんの「勝ち続ける」は根本的には同じことを述べているのだと思う。

自分がやりたいことをやる。基準は、あくまで自分の中にあり、自分の限界を見ながら、毎日毎日、自分にできる範囲の精一杯を繰り返していく。そうすることで、少しずつ自分の限界を越えていく。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、無理が生じる。そんなものは続かないし、遠回りすることもあるが地道に変化し続けるしかない。その変化の先にしか、到達できないものがある。

 

イチロー 262のメッセージ

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