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【ランキング】葛飾北斎の有名な浮世絵5選【富嶽三十六景】

 

はじめに

最近、『北斎漫画』を買いました。

北斎漫画(全3巻セット) (Hokusai Manga 3 Vol Set)

北斎漫画(全3巻セット) (Hokusai Manga 3 Vol Set)

 

そもそも北斎漫画は、北斎の弟子の教科書「絵手本」として刊行されました。

ところが、弟子だけにとどまらず、一般庶民にも親しまれ、その人気は江戸中に広まり、江戸時代のベストセラーになっていった伝説的な書物なのです。

 

その人気を裏付けたのは、幅広い内容。

総ページは、970。4000点以上の図版には、人物、動物、植物、風俗、職業、人々の暮らしぶり、建物、生活用具、名所、名勝、天候、自然現象、伝説、歴史上の人物、妖怪、幽霊…などなど、様々なものが描かれています。

北斎漫画は、およそ200年前に初版が刊行され、現在21世紀のリメイク版にあたるものが青幻舎から出版されています。

 

その北斎漫画の中で、特に私が気に入っているのは、第二巻「森羅万象」。

北斎漫画<全三巻> 第二巻「森羅万象」


ここに描かれる図のひとつひとつに、『富嶽三十六景』の「神奈川沖浪裏」などの傑作と呼ばれる作品の伏線が感じられます。
美しい自然描写が心を癒す…。

 

今回は、美しい自然描写による癒しを求めて、葛飾北斎の有名な浮世絵をまとめてみました。

 

葛飾北斎とは

葛飾北斎(かつしか ほくさい)は、江戸時代後期の浮世絵師。

1760年~1849年(生年には諸説あり)
代表作に『富嶽三十六景』や『北斎漫画』があり、世界的にも著名な画家。
『冨嶽三十六景』は、「いろんな表情の富士山を描く!」というコンセプトシリーズ。
葛飾北斎 70歳〜74歳ごろに描いた作品。
ちなみに「富嶽」は富士山のこと。

三十六景の名の通り、出版された天保初年(1830年) の当初は三十六図のみだったが、爆発的に大ヒット。それによってさらに絵が追加されて、最終的には四十六図になった。
ちなみに初めの三十六図が表富士、追加の十図が裏富士と呼ばれる。

 

では、私が選んだ、葛飾北斎の有名な浮世絵5選、いってみましょう。

 

浮世絵5選

1.江戸日本橋

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ポイント

1.日本橋の橋を描かずに、橋上の人ごみで日本橋を表現
2.西洋画から習得した遠近法
3.遠近法によって際立つ富士山

 

江戸日本橋(えどにほんばし)

東海道の起点であり、江戸の中心であった江戸日本橋

手前に描かれた日本橋には大勢の人。それに対比されるように、遠景には、江戸城と富士山が配置されている。北斎が西洋画から習得した遠近法を取り入れた作品であり、日本橋から望む富士山が、建物の遠近法によって、より一層その大きさが際だつ。

 

 

 

2.甲州石班沢

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ポイント

1.藍色の濃淡のみで仕上げた画
2.もやから顔をのぞかせる富士山
3.岩上から投網を引きげようとする漁師


甲州石班沢(こうしゅうかじかざわ)

藍摺絵(藍色の濃淡のみで仕上げた画)の傑作。
ベロ藍(プルシャンブルー)とよばれる色で表現されている。
“Hokusai and Blue Revolution(青の革命)”とも呼ばれているそう。
富士川に面する鰍沢(かじかざわ)の南側にあった禹之瀬(うのせ)と呼ばれる渓谷付近をイメージしたと言われている。
鋭く厳しい自然の中で、漁師の親子が岩上から投網を引き上げよう一瞬の緊張感を感じる作品。

 

 

3.凱風快晴

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ポイント

1.赤富士
2.夏の空を感じさせる鱗雲
3.細かな点で表現された富士裾野にある樹海

 

凱風快晴(がいふうかいせい)
赤富士と呼ばれる、有名な作品。
鱗雲が広がる空と山肌が赤く染まった富士山。
無駄を排除したシンプルな配色と大胆な構図。
実は初期版ではここまでの赤ではないそう。
動的な「黒富士」とは違い、「赤富士」は穏やかで静的な印象。

 

 

4.山下白雨

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ポイント

1.黒富士
2.激しく光る雷
3.デザイン的に描かれた夏の入道雲

 

山下白雨(さんかはくう)
凱風快晴が「赤富士」と呼ばれるのに対して、この作品は「黒富士」と呼ばれる。
裾野は黒い雲に覆われ、稲光が激しく輝いている。
躍動感あふれる作品。
赤富士が静的であるのとは対照的に描かれた作品とも言える。
また、富士山の頂上を実際よりも鋭く描くことや、富士山の頂上付近と下界との天候の違いを描くことで、富士の高さが強調されている。

 

 

5.神奈川沖浪裏

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ポイント

1.波が押し寄せてくる刹那
2.不動の富士
3.荒れ狂う海の中で翻弄される人々

 

神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)
キング・オブ・浮世絵。
浮世絵の中の浮世絵。
「浮世絵と言えば、これ!」というくらい世界的名画。
おそらく歴史上もっとも有名な日本画であり、
海外では「グレートウェーブ」という名称で呼ばれている。
不動の富士が与える「静」。
崩れ落ちそうな波が作り出す「動」。
「静」と「動」がダイナミックな構図で交わった傑作。
海上からの見たような視点で描かれており、北斎の想像力の凄さを感じさせる作品でもある。

 

 

参考文献:愛蔵版!! 葛飾北斎 傑作浮世絵集

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また、北斎漫画も Kindle Unlimitedで読めます。

北斎漫画 (全) 葛飾北斎: 全15シリーズ完全収録版(約4000図!)

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