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ぺんぎん村での日々

イラスト・写真・ゲームを中心とした日々

なぜ、絵の初心者の練習方法として模写は効果的なのか?

技法

タイトルの通り、「なぜ、絵の初心者の練習方法として模写がいいのか」について、模写の意味や目的を考え、模写が絵の上達につながる理由と具体的な練習方法について考えます。

 

絵を描くとは?
そもそも、絵を描くという行為を、分解してしまうと、
見て、考えて、手を動かす
すなわち、
入力して、変換して、出力する
というプロセスしかないのです。
入力、変換、出力の3つの能力を高めるだけ!

 

模写の意味とは?
そもそも模写とは、他者の作品を忠実に再現し、その作風を写し取ることでその作者の意図を体感・理解するための手段および方法です。
これって何かに似てないか…?

これだっ!

増補2訂版 数学は暗記だ! (和田式要領勉強術)

増補2訂版 数学は暗記だ! (和田式要領勉強術)

 

 「数学は暗記だ!」という受験参考書。

この本の内容をざっとまとめると、
暗記数学は「自力で問題を解かず、模範解答を見て解法を覚える方法」です。しかし、重要なのは、「理解型暗記」、すなわち解法を理解して覚えることです。模範解答がなぜその解法をするのかが理解することが必要になります。


具体的な内容については、
1. どのような問題でも、まずは解答を見ずに自分の知識を利用して問題を解いてみる。
2. 5分間考えても解法が思いつかない場合は、設問の要求や疑問点を明らかにした上で指針と模範解答をよく読む。
3. 疑問点や気づいたことなどは記録し、理解できなかった箇所は積極的に教師や友人に質問しておく。
4. 解答を理解できた場合でも正確に答案を再現できるか試す。

という内容です。


私も受験生の頃は、暗記数学にお世話になりましたが、重要だと思うのは、分からなかった場合に、設問の要求や疑問点を明らかにすることです。

この問題のテーマは何か?
この問題と似ている問題はなかったか?
似ている問題があるとすれば、何が違うか?
なぜこの解法を使うか?
この問題から何が得られたか?


など自問自答することが、かなり問題の理解につながったと思います。
「えー、そんなのめんどくさいよ、やってられないよ」って思うかもしれないですけど笑

この勉強方法には賛否両論ありますが、私としては、受験数学に限って言えば、この勉強方法は効果的だと思います。受験生は数学だけするわけでもないし、数学者になる試験を受けているわけでもないし。そもそも、現在の入試問題がいわゆる「パターン問題」が多く、パターンに落とし込んである程度、解けてしまうので。

 

と、話は逸れてしまいましたが、
要するに、模写と暗記数学には、共通点がある、ということが言いたいわけです。

暗記数学の考え方を模写に当てはめてみると、

1. どのような絵でも、自分の知識を利用してその絵を解いてみる。
2. 絵がうまく描けない場合は、上手くいかない点や疑問点を明らかにした上で技術書や資料をよく読む。
3. 疑問点や気づいたことなどは記録し、理解できなかった箇所は積極的に教師や友人に質問しておく。
4. 理解できた場合でも正確に模写を再現できるか試す。

 

なんかPlan→ Do→ Check→ Act(PDCA)のサイクルに似ているところもあるかも。
模写の際にも重要なのは、やはりうまく描けない場合に、上手く描けないポイントや疑問点を明らかにすることだと思います。すなわち、よく言われることですが、「考えて描け」ってことですね。

 

模写は意味がない?!
「オリジナルの絵が描きたいので、模写なんか意味ねーよ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。
例えば、数学の教科書に書いてある定理や公式を十分に理解していない人が、いきなり「受験問題解いてみせるぜ!」って問題を解き始めたらどうなるでしょう。もちろんセンス抜群の人は、定理や公式さえも自ら導き、見事、問題を解くことができるかもしれません。でも、普通の人には無理ですよね。やはり、教科書の問題を解きながら、定理や公式を理解することが必要だと思います。模写の場合も同じです。いきなりオリジナルの絵を描くのは、いきなり受験問題を解くのに似ています。模写をする中で、「見て、考えて、手を動かす」の一連の流れを、まず練習することが、必要だと思います。

 

やはり模写は効果的!
アニメーターの室井康雄さんが、アニメーターを目指す人のために練習法を説明した動画があります。こちらの動画。

 

内容をまとめると、
①自分の好きな絵のうまい人の絵を模写する
②デッサンをすることで実際の人体の構造など描いている絵の理論を学ぶ
③オリジナルの絵を描いてみる

①→②→③→①→…
を延々と繰り返すことにより絵がうまくなる、という内容です。


先ほど述べたように、絵を描くという行為は、
「見て、考えて、手を動かす」すなわち、「入力して、変換して、出力する」
に分解できます。
①によって、正確に対象を観察することで入力の能力を向上させ、
②によって、理論を学び、どのように描くか考え、変換の能力を鍛え、
③によって、①と②の内容を正確にアウトプットする能力を高める
ことができると考えられます。

暗記数学で言えば、
①では、理解型暗記で理解した解法を試してみる
②では、模範解答や解答の指針を見て、なぜその解法になるのか考える
③では、実際に受験問題を解いてみる
って感じですかね。

動画でも説明されていますが、絵には過去から蓄積されてきた「上手い絵の描き方」が存在します。それらを無視して全て自分の力だけで、それらを導き出すのは、あまりにも無駄が多すぎます。数学で言えば、定義だけから自分で定理を膨大な時間をかけて導き出すのに似ています。

 

まとめ
1. 模写と暗記数学は似ている
2. 暗記数学では理解型暗記が必要になるように、模写においても理解しながら描くことが必要
3.  ①模写→②デッサン→③オリジナル→①…を繰り返す

 

今のところ、私は模写ばかりしているので、そろそろデッサンやオリジナルの絵も描いていきたいですね。

 

 過去記事

drawdraw.hatenablog.com

 

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